赤石温泉

甲府から身延山へ抜ける街道から
西の山へ入った秘湯

南アルプス山脈の東尾根、ここは各尾根に温泉が湧くまさに山の秘湯のメッカです。甲府からも近く、武田信玄ゆかりの観光地へのアクセスも抜群。
赤石温泉は山奥のどんづまりにある、山の秘湯あるあるな立地です。庭先に池があり、水車が回ってます。池には見るからに夕飯になりそうな魚がたくさん泳いでいました。

なんというか、古い
古き良き、というのではなく

山奥の湯治場、という感じでしょうか。大部屋に二段ベッドの山小屋、というほどではないのですが、なんか簡易的な？印象を受ける建物。どっしりとした重厚な古さ、というのではありません。どんどん高まるあらびき感。
１階に内湯があり、その横の階段を上った２階の部屋でした。

鍵のない部屋
せまくて薄暗く寒々しい部屋

最初からお布団敷いてありました。なんというか、どんなに工夫して写真をとっても、勉三さんの部屋以上でも以下でもない感じ。ザ・下宿。天気が悪かったせいか、すごく気がめいります・・・部屋のドアはふすまの引き戸で鍵はないのですが内側からは錠前がおろせました。なお向かいの部屋に登山帰りのおじさん集団が宿泊しており、夜は部屋で宴会をしていてつらかったです。トイレは廊下の端にあり男女共同。よっぱらったおっさんに会いたくないので夜間は１階の奥のトイレまで行きました。不便。

アジアン・ライティングな露天風呂
夜にはちょっとしたきもだめし！

露天風呂は宿の敷地を出て、道を渡った先にあります。日中は混浴で、夜間４０分間だけ女性専用時間があります。４０分て、なんかすごい中途半端ですが・・
そんな夜間に行ってみました。真っ暗な山を背景に不気味に静まり返る道を行きます。怖い。本当に怖いい。おばけか熊か変質者かどれかは出そう・・・
が、なんと露天風呂までの道のりが七色のネオン？電飾でかざられています。寂しいアジアの夜店風。なんなんだよ！とにかく暗くて怖い道のりもこの浮かれた電飾でなんとか心折れずに露天風呂までたどり着けました。案の定無人の露天風呂、とにかく怖いです。
入浴もそこそこに出て。怖い怖いと思いながら脱衣所の壁をふと見るとホラー映画のポスター。ぎゃーっと！どうやらこの宿がロケ地だったようです。それはわかるけど、なんでここに貼るかなあ。ふと周りを見ると、広めの脱衣所に必要数以上の鏡が・・多すぎ・・まじ怖い・・・限界です。走って帰りました。
肝心のお風呂はお湯自体は気持ちよかったですが、上記のような理由から長湯しずらいのが難点。

内湯も混浴
洞窟風の天井の高い岩風呂

熱い湯船とぬるい湯船があります。なんか薄気味悪い。床がぬるぬるしてあんまり楽しめませんでした。
ちなみに内湯も混浴で女性タイムは朝30分、夜1時間あります。朝の30分って微妙すぎますよね。脱いで、浸かって、着替えて30分。女性タイム⇒混浴タイムの切り替えがどうなっているのかはわかりませんが、アセアセ着替えることになりそう。。（そして、30分って言われても、30分後きっかりに男性も入りづらいだろうし、謎のせめぎ合いが発生？？）

夕飯は部屋食で
意外に豪華なメニュー

シカの刺身や鯉の洗い、イワナの塩焼きやてんぷらなどなど山の宿ならではのメニューですがボリュームがあって満足です。煮物、味噌、ともに甘い。この地方の味なのでしょうか。

朝ごはんはお食事処で
けっこう人が泊まってました

館内放送で呼ばれて、朝食はお食事処で。なるほどな朝食です。ここでほかの宿泊客と初めて顔をあわせましたがけっこう宿泊してました。全部で２０人くらい。やっぱり味噌汁が甘いです。

もしやパラダイス？
どうやら釣り堀もあるようでした

敷地内に大きな池があり、よく見たら釣り堀のようでした。水深が浅くて水がきれいなせいか、たくさん魚が泳いでいるのが見えます。やってないけど、さすがに見えていれば釣れそうな気がします。釣り堀って行ったことないけど、こういうことでいいんだっけ・・？
紅葉はきれいだし、山奥の本当に静かな環境で、とてもいいところだと思いますが、随所に見られるパラダイス感が気になってしまいました。建物からお風呂から、どうやらすべてご主人の手作りらしいので、仕方ないんだと思いますが・・。

【感想】
あらびきかなと予想してましたが、予想以上にあらびきでした。いろいろマイナスな点が多く、なにより怖かったです。それをおぎなって余りあるほどお湯が良いかというとそうでもなく。

秘湯スタンプで無料宿泊したい度：★☆☆☆☆

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