街道沿いの宿場
群馬県沼田駅から東、尾瀬に向かった街道沿いの宿。夏場は尾瀬の観光拠点、冬場は丸沼スキー場などでにぎわうエリア。秘湯、といいつつ、道沿いにあるので秘境感はほぼゼロですがそのかわり便利です。今回は朝日旅行会経由で申し込む、冬場の秘湯宿泊キャンペーンで宿泊しました。
尾瀬や日光に抜ける道沿い
わかりやすく目を引く建物
今回の秘湯宿泊キャンペーンは、真冬で雪が積もりお客さんがへってしまうお宿を中心にラインナップされていました。ということで普段は車で行くのが当たり前になっている秘湯に、今回は公共交通機関で行きました。東京から新幹線で高崎へ、高崎から上越線で沼田へ、沼田から関越交通の路線バスで宿のある鎌田まで。とても遠かったです・・
2015年3月中旬でしたが、沼田から宿へ至る道は積雪も凍結もありませんでした。ノーマルタイヤで余裕・・例年はどうなのでしょうか。
宿はそんな道沿いにべったり面していてわかりやすい場所にあります。
ロビーは囲炉裏のある民芸調
ちょっと古めかしくて趣のある民芸調のロビー。
秘湯でよくある感じです。
ドアをガラガラ開けて入れば気分はまさに昔の旅人。
旅籠気分が盛り上がります。
キャンペーンのせいかお客さんもたくさん
街道から川に向かって斜面になっているようでした。
お部屋は中庭に面していて、畳の部屋と、椅子のある窓際部分。
この日は日曜日だったのですが並びの部屋もほとんど埋まっているようでした。
秘湯キャンペーンの底力を見ました。
窓際の椅子が並ぶ部分は普通は絨毯になってたりするのですが、
こちらの宿は畳でそれがちょっと違います。
畳+絨毯+テーブルセット、という組み合わせに大正ロマンを感じるのは私だけでしょうか。
内湯大浴場×2、露天風呂×2、貸し切り内湯×1です。
上の写真は露天風呂へ行くアプローチです。
下の写真は多角形でちょっと変わった形の内湯大浴場。
木の香りがして気持ちよかったです。
お湯は熱そうに見えて意外に適温でした。
この組み合わせの大浴場+内湯が初日は女湯でした。
アプローチをご覧のとおり、2つはつながってないのでいちいち脱衣所で脱いで湯めぐりするパターンです。
こちらの上の写真が露天風呂。まわりがぐるっと囲われているので眺めがいまいち。
やっぱりせっかくだから川とか滝とか雄大な山肌が見えたほうが嬉しいなあと思いました。
下が露天風呂と脱衣所が共通の大浴場。
木の大浴場よりも大きく壁に尾瀬のタイル絵があり、気分満点です。
こちらは空いてたら鍵をかけて入れる貸切家族風呂。
夕飯前に行ったら空いてたのですぐに入れました
しかしながら・・湯船の温度がめちゃ高で入れませんでした・・・
いつの間にか群馬は赤城ポークとか、豚が名物になっているようで、ここでも夕飯は豚の陶板焼きです。
あとは珍しかったのがイワナのお刺身。塩焼きはどこでも出てくるけどお刺身は初めてかもしれません。
日光に抜けられるせいか湯葉刺もでました。
てんぷらはフキノトウ。
刺身てんぷら陶板焼き、秘湯の晩御飯フルコースといったところでしょうか。
朝ごはんはこちら
ごはんがすすむ!!
あ煮物や焼き魚、温泉卵に海苔に明太子!
よくあるメンツですが本当にご飯がすすみます。
毎度毎度書いている気がしますが、どうして納豆はでないんでしょうか・・
あと朝食会場にはコーヒーが置いてあって自由に飲めます。
純和風の旅館に泊まっていても朝はコーヒー、という方が多いのでしょう。
私ももちろんコーヒー大歓迎。本当にありがたいです。
向かいには小さな物産の売店があります
バス停はこちら、鎌田。
道路に雪はなかったのですが、まわりはどっぷり雪だらけ。
バス停の向いに小さな物産を扱う売店がありますが、
コンビニのようなものは見当たりませんでした。
余談ですが片品村は量が多い定食、というのが名物で売り出し中のようです。
「はげ盛」というようです。はげしい盛り・・?それとも方言・・?
天狗に食べさせる(食べさせられる?)山盛りの白飯、たくさんのから揚げ、みたいな定食のようです。
駅や宿にパンフがあり、道沿いに何軒か昔ながらの定食屋さんに「はげ盛」ののぼりがあるように見えました。
【感想】
この宿の良さはズバリ立地でしょう。尾瀬に、日光に、夏場の観光とセットだとかなり便利な位置にあります。温泉、料理、宿自体はすべて普通です。従業員の方はみなさんとても親切にしてくださいましたが、基本的にはザッツ秘湯の宿、秘境にない秘湯の宿。それだけに公共交通機関利用で身動きとれない冬場だと魅力半減で残念です。
秘湯スタンプで無料宿泊したい度:★★☆☆☆
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尾瀬かまた宿温泉 水芭蕉乃湯 梅田屋旅館